詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
だれかを憎んだりだれかを愛したりして
僕らは生きているけれど
僕らは身勝手に間違えさえも
時々都合の良いようにごまかして
自分の中で納得させるように口実をつくるのです
やまない雨はない
はれない悲しみはない
そう思っていたい
こんな醜い僕を惨めな奴だと思ったっていい
ゆるしてしまえば簡単なことだね
背負った罪の重さだけ
心は蒼く染まり
記憶に深く根づく
ずっと忘れられない
序幕り(おわ)そして
序章る(はじま)すべての出来事はそうやって繰り返される
届かない願い夜空のあの星のように
手をいくらのばしてもかすりさえしない
腕がちぎれるほど伸ばした手は
夢をつかむ代わりに掴んだものは
終わりという名の静かすぎる絶望
僕らは永遠を求めても
いつかは2人別々の暗闇(やみ)におちる
それならばその前に
キリもないくらいお互いをさぐり合って愛し愛されたいよ
そしていつの日か
終わりの前にそっと僕ら眼を閉じよう
どれだけ
傷つけあおうと
どれだけ
いがみ合おうと
僕らの中にある愛は消えたりしない
それだけは永遠にあり今言える唯一の確かな真実
僕らは永遠を探しても
いつかは2人別々の暗闇(やみ)へ消える
それならばその前に
キリもないくらいお互いを知り尽くし快楽に身をまかせたい
そしていつの日か
終わりの前にそっと僕ら口を閉ざそう
僕らは永遠を求めても
いつかは2人別々の暗闇(やみ)におちる
それならばその前に
キリもないくらいお互いをさぐり合って愛し愛されたいよ
そしていつの日か
終わりの前にそっと僕ら眼を閉じよう
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