詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
時が経つせつなさと忙(せわ)しない毎日に
心はもうボロボロで笑顔さえぎこちない
ふるえる肩を抱きしめて孤独にたえる
それぞれの夢とそれぞれの暮らしと
分かち合える友達とそれからそれから
未来に必要なものはなんだ?他にはあるか
考えたって浮かんでこないリアリズム
いらだつばかりのもどかしさを胸に
通り過ぎる悲しさだけが黄昏に変わる
新しい風吹き抜けてく
僕の身体を突き抜けて
終わらない夜を超えて朝陽は静かに街を照らす
メインストリート表通りは人でごった返す
ダストタウン東京
君はまだこの街の汚さをしらない
そしてその中にある変わりつつある光にも気付いてない
朝露に濡れた思い出と
色を染めてく並木道
イチョウの葉が揺れて
モノクロの絵の中に君の持ってる限りの色で色づけてくれ
淡くそれでいて鮮やかにしっかりと
空を茜色に染めてくれ
あの頃の2人をつなぎ止めてくれ
手と手をつなぐ温かさに終わりがないように
淋しい色で塗りたくらないで
鮮やかな赤であの日を彩って
秋はまだ始まったばかりだから
過ぎ去った日だけ悲しまないで
さぁ新たな旅にでよう2人
新しい季節風に包まれながら。
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