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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1545] 新しい季節風
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


時が経つせつなさと忙(せわ)しない毎日に
心はもうボロボロで笑顔さえぎこちない

ふるえる肩を抱きしめて孤独にたえる
それぞれの夢とそれぞれの暮らしと
分かち合える友達とそれからそれから
未来に必要なものはなんだ?他にはあるか

考えたって浮かんでこないリアリズム
いらだつばかりのもどかしさを胸に
通り過ぎる悲しさだけが黄昏に変わる

新しい風吹き抜けてく
僕の身体を突き抜けて
終わらない夜を超えて朝陽は静かに街を照らす
メインストリート表通りは人でごった返す
ダストタウン東京
君はまだこの街の汚さをしらない
そしてその中にある変わりつつある光にも気付いてない

朝露に濡れた思い出と
色を染めてく並木道
イチョウの葉が揺れて
モノクロの絵の中に君の持ってる限りの色で色づけてくれ
淡くそれでいて鮮やかにしっかりと
空を茜色に染めてくれ
あの頃の2人をつなぎ止めてくれ
手と手をつなぐ温かさに終わりがないように
淋しい色で塗りたくらないで
鮮やかな赤であの日を彩って

秋はまだ始まったばかりだから
過ぎ去った日だけ悲しまないで
さぁ新たな旅にでよう2人
新しい季節風に包まれながら。

2007/09/29 (Sat)

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