詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
僕達はこの長い道を歩き何を追い求め
旅をして何を探し求めてるんだろう
そしてどんな最期を飾るんだろう
思いばかりがどんどん先走ってしまう
笑って 泣いて
誰かを傷つけて憎んだりもして
後どれくらいそんな事を繰り返すのか
今日という花も散っていってしまう
願いも 望みも
使い古しの愛情もこの頃さめてきてる
「取りあえず」今できることやらなくちゃ
そう言ってもこんなちっぽけな僕にできる事なんてあるのか
あきらめてしまった今となっては
悔やんでも遠い日の幻
もう過ぎ去ってしまった過去のこと
色あせた記憶は思い出なんて
呼べるほどキレイなものじゃなく
泥にまみれたような汚れた靴と今も僕を苦しめる不安くらいしかない
遠すぎるあの日に思いを寄せても
かえらぬ日々とわかってはいても
できるものならかえりたい…かえれない
そんな葛藤の中で
まだこの道は続く
旅は終わらない
残された距離はでもそう長くもない
あっという間さ
さびしくて 悲しくて
全てが嘘の様に流れた
嵐の後の静けさに似た
静寂に降りしきる
雨の中で繰り返すのは儚い願いecho
届かない思い
それでも「届け」と叫び続ける
それぞれに与えられた等しい時間の中で
願い続ける
この心は届かないこと
誰よりも知っているのに
だけどだからこそ
願いたいのかもしれない
嘘であってほしいのかもしれない
苦しくて 切なくて
全てが風の様に流れた
音のない世界に居る様
無力さに打ちひしがれ
たたずみながらも繰り返す願いecho
止まぬ雨の中で繰り返す儚き願いecho
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