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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1598] ボクらのミライ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][得票][編集]

過ぎ去った日々を振り返る
懐かしい気持ちもあれば切なくもなる
僕はあの日から今まで
なにを追いかけていたんだろう
なにを守ろうとしていたんだ
刹那に流れてゆく時の途中で今日も何かを失っていく
それを手に入れて得るものなどあるのか
時間だけが走り去っていく
ほろ苦い思いを残したままで

遠ざかる思い出を集めても
もうかえれないから人は今この時をいつでも精いっぱい生きる

少しでも訪れる
明日が明るいものであるように
少しでも訪れる
明日が目映い日になりますように

今はただ願うだけ
願うしかできないだけ

焦りと不安だらけのボクらのミライ
遠く遠いあの日を瞳に映して歩き出す
なんの準備もないまま今日がまた始まる
決まりきった正しさを怪しみながら
この世に生まれ落とされたことを憎みながら
理由もなく
僕は生きている
誰もが生きている
何故か此処にいる
見えない明日に恐れを抱きながらも
ボクらは同じミライヘ歩き出す。

2007/10/08 (Mon)

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