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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1600] 寡黙な宇宙
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


夜空に広がる
目映く光る銀河よりも
大きな愛とやさしさで
君を愛したい


夜空を駆けていった星は幾つもの神話を語る
物語を瞳に映す
ささやかな計らい
悲しむ僕を癒すように

果てなく広がる寡黙な宇宙は
幸せへの行方をそっと指し示す
偽りも見栄も
つまらない争いはくだらないよ、と教えてくれる

いつか夢みた
未来心に描きながら
互いの愛を信じながら
僕は迷いもなく君へと
そっと手を差し出すよ
握り返してくれるまで
その涙乾くまで
せめて側にいさせて
そんな地味な役回りでもかまわない

いつかふさわしい人みつかるまで
君の側にいられるなら
淋しくないように
たくさんの星を降らすから
月明かりを窓から差し込ませるから
身体だけ大きくて心はちっぽけなこの僕を
側にいさせて
退屈しないように星座の話をしてあげる
幾年月の物語を聞かせてあげるから
側にいさせて。

2007/10/08 (Mon)

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