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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1613] 夜の温度
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


本当は悲しいのに
無理して悲しくないふりをして
涙をのんだあの日
言う筈だった思いも言えずに
涙は心の中でただ静かに溶けていく


キミは何をしているのかなぁ
不意に気になって
受話器を持ち上げるも
やっぱりやめた
そのもどかしさを胸にやり切れない気持ちで明日という名の今日を迎える

少しずつ
少しずつ
喜びを増やしていこう
届かない声の悲しみに
揺れる思いをささやかな優しさに変えて
眠りに落ちるキミの瞼にそっと口づけしたい

「遠ざかる意識・薄れゆく感情」
忘れてはいけない何か
そのすべてに今
本当の答を導き出して
何もない夜の寂しげな空に口笛だけでも添えてあげよう

ああ
泣きたい夜は歩こう
上り詰めりゃ
負け続ける日もある
ああ
笑い飛ばしてやろう
運の悪さに
あーあと思う日でも

思いだけはいつもすぐ側寄り添う
分かち合えるハートと
分かり合える気持ちが
2人を今固い結束力(きずな)でつないでる
不器用なれども
ボクらの愛は確かな温度を持ったものです

離れても離れても
つながりあって元に戻る
喧嘩して喧嘩して
すれ違うときがあっても

仲を取り戻す事ができるキミとボク
8番線の電車の中からたくさんの人
その中に混じって手を振る笑顔のキミ
手つなぎ行く帰り道

今は愛の温度の中でポカポカです
今この部屋はやさしさで満たされ
久しぶりのキスはちょっと懐かしい味

ベランダで見上げた夜空に流れ星
願いをかけるキミが愛らしいよ
今この時この瞬間が一番好きだな
心にそっと届く離れてからじゃないと気づけなかった事
気づかなかった事
それが今感じてる
うまく言葉にできない気持ち

2007/10/10 (Wed)

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