詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
青く澄んだ空の下を思い出と歩く
いつまでも変わらない気持ちのままで
明日また明日とただ日々は流れて
止まらない時の中で僕を大人にしてく
「毎日を楽しむ」そんな当たり前な感情すら
そんな流れに流されて忘れていくのか
それも当たり前に
消えていったいくつもの思い
自分に今大切なものはきっと何もない
残されてもいやしない
移りゆく季節が俺を変えていくのか
新しい暮らしはどうやら窮屈すぎて
いつだって溜息とあくびのくり返し
本当は過去に戻りたいとつよく願ってる
誰も戻れはしない
そんな事わかりすぎているくらいにわかっているけど
ただ歳を重ねていく為を歳をとるのじゃないと誰もが言う
切なさもほろ苦さもとどまる気配さえなく増えていく
夢などもはや幻想(まぼろし)なんだと諦めの言葉をもらした
繰り返しをただ繰り返していくだけ
喜びはつかの間のものでしかないから
悲しみがまた僕の心を青く染めたなら
繊細でいて傷つきやすいハートは
容易(たやす)く粉々に砕けていくのさ
その破片が今も僕の心に深く刺さってる
消えない記憶として心の中に刻まれている
日が沈んで
月明かりが夕闇に灯りを落とす頃
見上げた空
星一つ流れても願うことなど一つもない
それに気づいたら
もっと悲しく悲しくなっていた
言葉もなくしつぶやく声はふるえてる
明日もずっと繰り返されるのだろう
消えない悲しみが作り出した永遠に癒えない傷跡
涙を流すたび心にしみて悲しみにまぶた伏せる。
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