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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1655] stand up!
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


ああ
夕暮れがまた今日も空を美しく染める
なんだか涙が出る
わけもなく景色がにじんで言葉にならない気持ちってこれのことです
わけもないのに
意味もないのに
僕は悲しい 僕は切ない

それでも
負けずに生きていこう
キミがそばで勇気づけながらそう言います
励ますようなやさしい言葉くれる
時に厳しく背中押すような言葉くれる
意味なんてなくても
ないからこそもしかしたら大事なのかも
言葉なんかじゃおさまりきれない思いが今胸を埋め尽くして
世界を鮮やかな黄昏に染める
口笛吹いたり
鼻で歌ったり
気のないふりで
色々ごまかしても
涙は正直であふれ出す
懐かしいオルゴールの音色のように
小さくきれいなその音はキミの声さ
大好きなキミの声さ

そしてまた
朝は来て
夜になって
散らかった部屋
フトンとマンガの山にうずもれた目覚まし時計
意味をなさず遅刻

stand up!
さあ 立ち上がれ
今こそ起床の時
眠い目こすり朝食の味も気にせず
今日も 生活の中へ
駆けだしていく
僕もキミもだれもみんな 世界中おんなじように
駆けだしていく
時々背中丸め
かと思えばウキウキな気分で
誰もが暇がほしいと叫ぶ
たぶん大声で
でも聞こえない
心の声
そんな事言えないさ
それを捨てたら
僕らは生きていく糧を失うのと一緒だから

「あーあ」なんて言いながらも
グチをこぼす言いたい放題
それでも世の中には刃向かえない
おこぼれをちょうだいしてる僕なんかじゃ
とてもじゃないが…

変わらずくり返す
負けてばかりの日々にさよなら
stand up!
さあ 跳ね上がれ
僕の思いよ
僕のハートよ
誇り高き魂よ
未来をもっともっと輝かせてくれ
やつれた現実にきらめきをくれ
あの頃のような

2007/10/15 (Mon)

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