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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1746] 時の声〜旅の足跡T
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


あの日から今日まで歩いてきたその足跡が証という軌跡になり僕の中に残ってる
こうしてなんとなくで過ぎゆくままの時間の波に身を任せる事が正しいのかどうなのかそれさえ未だわからないままで

これだけ歩いてきたというのにまだ答のひとつもみつけられずに今日という日のたった一度きりの明日を輝かせるために踏み出すことさえおそれが先にでてなぜか意味もなく時間を流しただ立ち止まる

流れゆく時の途中でこの先なにがあってもすべては僕にのしかかる僕にとってどんな苦しい未来が訪れようとも自分がすべて悪いんだと嘆くよりほか無く認めたくない現実を認めざるを負えなくて悲しい思いをしてももどかしさに押しつぶされても

それが僕が歩んできただけの足跡の数
足りないと思ったらそれは自分の歩んできた歩数がそれだけ止まりという事になるからうらんだり文句を誑すことなどできはしないんだ
ただこらえきれぬ涙や後悔というものに心が壊れてしまわないよう自分の中で忘れたことにするだけで後は止まることのない
時間の波にまた今日も目覚めそして足跡をつけるのだろう
少しでも明日が明るいものになるように忙しさは夢に近づくにつれ日常になる
駆けずり回る
明日からまた明日へ
春がきて 気づけばもう 寒い冬ですね
そうつぶやく時の声が今も僕の胸の奥でで繰り返し繰り返し聞こえている
毎年のようにつぶやいてる自分に情けなささえ感じても戻らない月日を見送る僕の目尻に浮かんだ涙が頬を伝いこぼれ落ちても 変わらない時間の波に 日常の当たり前な風景にとけ込むように特別目立つこともなく今日も凡人のままの僕はあくびをして ため息つくだけの時間の中で憂うつだった
卑屈になる気持ちの裏にある明日へのささやかなおそれ
それでも時間は過ぎるから あっという間に気づいてみればこんなに 無意味で無駄な時間を費やしてきたことに

2007/11/22 (Thu)

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