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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1750] 点描T
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


人の数だけ存在する悲しみも喜びも人がいるから あなたがいるから いることではじめて僕はこんなに救われた気持ちで涙流せるのです
この世界にはきっと僕が思うよりもずっと残酷で非道なまでの悲しみがあふれてる僕が思うよりもずっと人は弱いものだからどれだけの人の数が世界に溢れかえっていようが悲しみにはつよさではとてもかなわないから やがていつの頃からか人は悲しみから逃げたり耐えること覚えたんだろう
喜びがその先に待っているんだと 自分を勇気づけたり励ましたりしながら どんな痛みにもじっと堪えてきたのに
未だ悲しみに染まらずに打ち勝つすべを僕たちは知らず
今も誰もが捨てるほどある悲しみに涙流し
喜びに微笑む
どれだけの悲しみが喜びがこの先僕を待っているのか
それさえも僕は知ることは永遠に舞い散り瞼を閉じ終わってく寸前まで確信づける事はできないけど
きっとそんな事考える余裕も余波も勇気すらもないままただただおびえにおびえしにたくないと叫ぶのでしょうか
それが悲しみに耐えてきた僕たちに与えられる最期なのでしょうか
似つかわしくない終わりが後どれだけの月日を追い日々を暮らしていけばくるのかな
ただ今はその日時すらわからないけど
適当な機械まかせの予測や憶測で推測することでしかできないけど
悲しみ紛らわす喜びや退屈しのぎに毎日過ぎていくだけ
明け暮れるだけ
それまで その決められた時間というもののいつかは必ず終わる限りある事だけ知ってしまってる僕は 誰かのしにめを看取りながら
ただ今は息を潜ませ
僕もその人たちと同じように毎日をただ当たり前に同じ事を同じ様に繰り返すことを繰り返しながら
この長く苦しい人生の終わりが僕を迎えに来るまで
僕の番になるまで
番を待ってるだけ
待ってるだけで日々は変わらず ずっと
続いていき明日も何ひとつ変わったこともないまま

2007/11/23 (Fri)

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