ホーム > 詩人の部屋 > 甘味亭 真朱麻呂の部屋 > 冬に去りゆく走者

甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1766] 冬に去りゆく走者
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

※1木の葉 まう季節は
雪を降りやむ
世界は 光を放ち 今
僕の目の前で 長い夜を終え 光の中へと
僕を連れて行く
さわやかな朝にいざなう この素晴らしき一時に 風は吹きゆく

※2澄み切った さえた冬の町に花を咲かせるよ 幸せという種をまた 来年へと咲かせるように 宿して花咲く 春へと又
早とちりな想いだけは先走るんだ もう

今 今 今 今 今
走り抜けてゆく 今
無理矢理に適当なもの全てめったやたらに巻き添えにしながら 巻き込みながら
全てを吸い込んで同じ場所に集めながら

始まってゆく新しい季節に耳寄せて
情報を聞くのさ
つのる思い重ねあうまだ知らない明日で

飛び交え 今よ もつれながら 夢と歩く
走り抜け 今を 愛を確かめあいながら

進めよ! 正しい答などなにもありはしないのだから

※1 繰り返し

ふたりの世界が今
目の前に ああ
ひらけて 回る世界

瞼開き 見つめる
今を 時を もう戻らぬ 瞬間をとらえる

※2 繰り返し

2007/11/25 (Sun)

前頁] [甘味亭 真朱麻呂の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -