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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1774] 面影という幽霊と暮らす日々
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


なんかちょっと言い過ぎちゃったかな
世界が僕の瞳の中ゆがんで揺れてるよ
彷徨える思いは水の中
考えればやっぱり僕が悪かったのにな
君も今どっかで物思いに涙してるかな
考えれば考えるほどに

罪悪感に苛まれ
そして
悲しみに沈んでく
悪くないと言ったけど
なかったことになんか
できません
だけど
仲直りしたいんだ
心の落とし穴に言葉がはまりうまく言葉が出てこなくても

声は確かな温度を刻み
君に伝わる
ごめんと小さくも
確かに
なさいとかすかでも
言えた

君に聞こえるかな?
心捩れもつれ絡まる感覚に身を震わせ泣きながらも
うつむく僕を抱きしめる君はあの日罪深い僕を許したね

今度はなしだよって
笑いながら
泣きながら
精一杯の笑顔を浮かべてた あの夜の事
今でも ああ おぼえてる 涙したあの感覚も許してくれたときのあの心の高い脈動と 君の泣き笑いの顔は 今もしくじりそうな僕をしかり正しい方へ導いてくれてる

君がこの世を去った今でも僕の心の中で変わらない笑顔で
変わらない声と言葉で僕を叱りつけ勇気づけ一緒に昼寝し泣きながら 日々を共に生き そして暮らす
面影だとしても 僕にとってはいつまでもそれがその現実の形が真実であり ずっと。

2007/11/26 (Mon)

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