詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
返りはしないのに
なぜか心ごち求めてた
ああ 求めてた
何度となく 無意識のままに
この果てない冬の空にわるつを踊るように絵を描こう
未来という名の構図を描こう 今
僕らは進むべき明日へ眠ったなら
夢から覚めて気付くのさもういつまでも世話にされる子供じゃないと 今
気付いたら多分悲しいじゃすまないくらい心ふるえるけど…
時の進みを憎むなんて無意味なことと知りながらも憎む僕がいる 頭の中にもいた
冬はまた始まりやがて終わって行く 髪をかすめていく雪の白さも寒さも去年と何ら変わらないままで
冬は始まる やがて街はきらめき静かになるまで浮かれては
わるつを踊るようにその先の物語を紡いでく ずっとずっと未来のページまでも描き出していくのだろう 大人になりかけた複雑な心を包み込むように その尋常じゃない冷たさで悲しいことも忘れさせるように 今
冬の街に 僕の心に
白い雪が降る
白い雪が降る
白い雪が降る
真っ白く世界を 街を染めていく
その白さで全てを梅尽くすように
むなしい心の隙間を埋めてくように
ああ 雪は降る
降り続く
瞼を閉じればまた思い出す 遠い日の雪景色…あの日踊ったわるつ わるつ わるつ…今年とまったく同じ未来の構図を 夢を描いたんだ 描いたんだ 描いたんだ 空に 僕は…
あたたかい涙でもう戻らない日々を惜しむかのように
シャララララ…
シャララララ…
シャララララ…
シャララララ…
シャララララ…
シャララララ…
シャララララ…
シャララララ…
シャララララ…
ああ もうかえらぬ時を惜しむように
涙ぐんだ 冬はもうじき夜明けを迎えて
夜の終わりを 今
朝焼けの街に光を落とす 落とす 落とす
シャララララ 今
ああなぜか君に逢いたい。
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