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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1833] 誓いの冬
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


一人きりじゃさびしいくせして
いつだって僕は強がってつくり笑い
むなしいよものすごく今

泣いて笑ってそして気づきゃ1日が暮れていたよ
誰のやさしさも気遣う言葉さえ注がれぬ心は凍る

明日は見えなくなる
だから不安になる
僕は君を愛せるかな

そしてふたりきり手をつないで歩く道
見上げりゃ白い雪が視界を埋めつくすように染めて
このままどこまでも立ち止まることのないぎゅっと握る手
恥ずかしそうに言葉も途切れ途切れだけれど大丈夫なんだ
君さえいりゃ寒くない
ぎゅっと握った手が心もからだもあたためてくれてるから
大丈夫 大丈夫
なんてつぶやきながら僕は笑っていた
君のための強がりなら惜しくないもの
だからこの小さな手を包むように僕は一生かけて守るから
誓いながら握る
悲しみのない聖なる夜に喜びだけが涙させるすべて忘れさせるようにふたりを包むようにそこにたくさんたくさん空から舞い降っていた。

2007/12/11 (Tue)

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