詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
もはや悲しいと人の思う心さえ冷たくなった心は忘れてしまったようになくして
ただただ薄気味悪い笑みだけがそこに感慨もなく響き渡るだけだった
微笑からだんだんと高くなる笑い声は人の心を冷たくさせ
表情さえも奪うほど哀れなまでに響き渡りそこにいただれもを哀れませるような姿をしていたという
下りし判決は死刑よりも重く
僕にとってはもう何よりも救いがたい僕にしかわからない永遠の判決も同じ
永遠の孤独であったんだ 陪審員が立ち去った部屋にはただ
聞いたことのあるようなないような静寂だけが生み出すのを許される一種独特のイメージを沸き立たせるはぐれ者の旅人の孤高に似た雰囲気をまとった空気を閉め切った部屋に作り出したという
そこにはもう僕の影も
誰も居ない
判決が終わっても判決を下すときも変わらないただ物悲しい静寂が粒子を放ち
まるで時が止まってしまったようにだが確実に時を感じさせぬだけで確かに流れているのに
なぜかそんな気をさせないこの部屋はまるで牢獄のように冷たくそこに立たすだれもを耐え難い孤独に耐えられず押しつぶしたように僕にも襲いかかるが
僕にしか耐えることのできない孤独はもはや今ではずっと感じてきたからか気持ちよいくらいの快感に似た痛みを味わえた
今になってはもう孤独は僕の体の欠かせない一部であり
孤独がない人生など考えられないくらいに当たり前に日常に浸透し慣れきってしまった
慣れきってしまった
それは愛すべき孤独の唄であり私の心の独り言である
時にそんな自分を壊し狂わせる仲間の中で幸せでいた僕を思うと泣いてしまう
そんな自分も私の中には居て
時々そんな自分がでてくるんだ
僕の中に 僕の中に
まだそんな人と何かを共有し分かちあうことに幸せを感じられた心が自分が残っているらしいそんなことを時々感じる僕が確かに今夢じゃないままの僕がいた。
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