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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[1868] ギフト
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


かけがえのない人のためにかけがえのない思いを今形にして届けたい
ささいなことから今日も何かが始まっていくのか

僕の中で続いてく物語
今も続いてる
明日も続くだろう

僕らはお互いをお互いに思い合い同じ思いを持ち同じだけの気持ちを僕は君に君は僕にいつも注いでる

変わらない眼差し
暑い夏の日も
寒い冬の夜も
切なげな夕暮れ時もいつでも僕らは時間も気にせずはしゃぎ合った

月日は過ぎて
約束は遠ざかって
それでも僕の中で続く物語は終わらずにずっとくたばるまで続いてく 無情にも
今日も手を振る帰り道
忘れかけたまどろみの中で探した懐かしい思い出
手繰り寄せた脹ら脛

そっとしのばせた
ささやかなギフト
僕の心から贈ろう
今心から贈りたい
贈るよ鮮やかな微笑みとこの寒さが遠のいて暖かさが戻り春風が吹く頃になるまで
またあの日みてた夢が見られる日が近づくまで
夕暮れの景色の中に閉じこめられた記憶は返らないのさ
夕暮れの向こうに思い切り手を伸ばしても靴をとばしても
無理なものは無理なのさ ずっと大人になるまで僕はここで立ち止まったまま同じ悩みに迷い続ける
出てこない苛立ちと疑問に汗しながら
出てくるはずもないとわかっていても
たったひとつの答を探し続ける日々

2007/12/17 (Mon)

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