詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
この旅立ちは一時の別れに似た新たな場所へとまた旅立つための終わりじゃないもうひとつのまた新しい物語の始まりさ また生まれるところから白紙に戻すのさ
何もない頭の中の紙に思い通りの景色を描いて そしたらその景色に好きな色で色塗りをするんだ
描く景色は鮮やかとは限らないから
必要のないよけいなじゃまな何かはいらないよと鮮やかさなくした暗い色で描くのかもしれない どこの誰かはね…
しばし立ち止まる
風の中 ふいに戸惑うようなあなたの仕草にどうしようもなくて何もできることもなく心揺れ動くのさ
僕があの日描いた未来はそんな明るくて鮮やかな未来だったけど
なぜかこんなにいやに暗くやけに静かな薄暗い景色の中
僕たちはなぜにこんな願いも惜しく少しも叶われてない未来の中に居るのかな?
旅立ちは今なぜか足りてない言葉をそっともう必要ないねとかき集めるように僕の胸にそのかわりにと永遠の疑問の種をふたりに植え付けるんだ
どうしてなのかな
どうしてなのかな
心はこんなに淡く切ない色に染まって
それだけならいいんだろうけど世界もこんなに鮮やかな世界を見てる人たちと僕たちとの世界を分ける
それだけでは足りないのかもっともっと種をふやしいつか僕らを植物のように水をあげりゃ伸びるような忠実なつまらない日々を暮らし一日中土に根を張り立ちつくす廃人のようになるかな…
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