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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[194] 2つの砂時計(後半)
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


忘れかけたあの日の言葉を
もう一度思い出して
再度、言葉にする
時間は戻ることはしないけど
時を越えた今なら言える気がするから
無意味な恐れなど必要はなく
今、必要なのはあの日伝え損ねた君への気持ち
『愛している』それだけだろう
もう振り返らない
もう逃げはしない
過去を振り切り闇を抜け君へと進め

大人になった今もこうして不意に思い出す
あの日の言葉は意味を成さなかったけど
言わないよりははずっとマシだったと
思えるんだ
吐き出すニコチン入りの煙が煙くても
あの日のシーンだけは霞まずに空に大画面で映っている

あぁ 君は今はどうしてるのかな
そんな風に振り返っては心に元気をもらう
良い思い出でした…
あの日から今日まで繋がっていたことを幸いに思う

2つの砂時計
今は一つの砂時計
同じ時間の中で分かれ分かれの毎日を生きてる 君と僕の小さなストーリー。

2007/01/03 (Wed)

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