詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
思うもののなんだか自信がなかった
自信がわかなかった
あの頃
言えていたならばこんな結果にはならなかった もっと肩の荷がおりてすがすがしい気持ちでこんな思いをしなくてすんだかもしれないのに
とてもじゃないけどおそれを脱ぎ捨てられずに 影を捨てられなかったから言えなかった 言えなかった 言えなかった
ただそれだけがとてつもなくこわくて
とてつもなくおそろしかったからはばかれたんだ
ただそれだけに僕は言葉をなくした 言える言葉すらみつからずに 一度きりの貴重な日々を流した
過去に傷みを残すとわかっていながらも
言わないままにしたんだ 僕が悪い 僕が悪い 何も責められない 僕が悪いんだから そうなったのは僕が悪いから責める要因のすべては僕にある
ただそれだけの物語
今になり思い返してた
せつないだけの物語
'この恋が永遠になるまでには'なんてつぶやいていたのになあ
結局言えなかった
言えないままでこんな歳にもうなってしまい君との未来を歩めもせずに 色味のない味気ない毎日を
それとなくそっけなく僕は僕で過ごしてるだけさ
君は今どうしてるかなあなんて なんて なんてただ思う。
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