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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2070] あの夕陽を忘れない
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


抱きしめて今夜も明日の夜も繰り返すよ
同じため息を吐き出して昨晩も似たようなこと考えてはため息をついてたんだ
こんな生活がずっと続いてゆくのかと思うとなんだかため息を出さずにはとてもいられない…苦しくて
でも繰り返さなければ明日はないのさ
誰にだって夢はあるけどそこまでして夢にすべてあずけて現実より形のない想像だけで広がる理想(ゆめ)を抱きしめたいっていういたとしても少なく夢ばかりみてたら現実がその内見えなくなってしまうからそもそもできないのさ

同じこと繰り返して
ずっと ずっと ずっと
ため息を吐き出すよ
はあ はあ はあ はあ

それでも見えない明日に馳せる思いは揺らぐことなくそこにあり夢だけならどこまでも行けるさ
はるかに現実も越えていける 常識なんかくそくらいだと踏みつぶしてしまえるさ
ただその勇気ややる気になれなくて
夢は夢のまま
あるものだと自分の中で決め込んで いつの間にか永遠に届かない 届かなくてもしなかったような夢(もん)だから
別に悲しくないと唇をかみしめにじんだ血を拭うこともせずに痛みさえ力に変えて耐えてきた努力の実らない未来になんか行きたくないし割の合わない将来じゃ頑張りが無駄になるし努力も水の泡だからそれなりには金を持ちたい夢が叶っててほしい僕らもっともっとがんばるから涙流しながら叫んだ そんな僕らに訪れる明日は朝の光と夜の影 どちらをつれて未来を届けるのかな そんな僕らに訪れる未来はがんばった君とめんどくさがって暇ばかりしてた君と僕 どちらに微笑みかけ確かな夢をはこんでくることだろうかなどれだけの月日が僕の命を削り日々をさらいいつかこの世とのお別れ 僕に終わりがきたって誓うよ過去は消したりしないからどんなに悲しい過去でもそれはがんばった証だから証として胸に刻み記憶に残すよ忘れようとしても忘れられないあの夕陽のようにね

2008/01/25 (Fri)

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