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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2134] この夜が終わってしまえば
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


切なさ 切なさ
あふれる 夜
なぜか あふれるのは決まって夜なんだ
この夜が終わってしまえば 老けてしまえば また新しい明日が昨日の悲しい夜更けのようにくる くるんだ
訪れる夜更けがいつでも悲しいとは限らないと言う君の声がやさしすぎて素直すぎてあの頃のへそ曲がりでしかも業突張り僕には悪いが聞こえなかった 心には届かなかった…届かなかったんだな

だけどでも
今ならば 今ならば

何度そんな言葉繰り返してきたかなあ
そろそろ飽き飽きしたな 思いこみのくせは随一嫌いだな
なくなってきた歳が削られ丸みをおびやさしくなった心がきっと涙を誘うように流させるその中にある小さな光に手を伸ばし何も言わずにまた夜明けを待つ 待つよ 僕は君と 目の前の君だけと
何が僕らを許さずともゆくだろう 僕たちの決心はかたく誰もかえられやしないから大丈夫だけどほんのわずかな気持ちのズレや少しの間違いがたやすく破滅を招くから
そうならぬように
ぎゅっと今をかみしめ
この足できちんと踏みしめ
いつ別れても言いようになんて言わないよ もう 言わないから ラララ… だから君ももう何も言わないでただキスをしよう せめてこの夜がまた2人を別々の生活の中に引き戻してしまうこんな幸せな時間から引き戻してしまうまで それまでは離れないでくっついていよう

ねぇ それがいいと
それでいいと思える今が自然にそう思えばすてきに輝き不思議に思ってた僕のなんにも変わらない退屈極まりないグチばっかの日常も光り輝く特別な毎日になっていき本当にこれが鮮やかにいつもの自然体の僕に戻す
悲しみ避ける心はその先に待つ強さすらも惜しいほど遠ざける
気付いて惜しくなるのは僕でいつもんなの嫌だから 今気付くべきなのは今だからつかまえよう共につかまえるよ つかまえるのは 今だから ほら ほら 幸せが逃げてく前に ほら。

2008/02/07 (Thu)

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