詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
春の訪れに僕は気がついて
暖かい風が心を吹き抜けた
交差点の向こうに見える どこまでも青く澄んだ空が続いてる
見上げればひこうき雲が空にまっすぐな白線を描いたのが見えた
気がつかない幸せにももし気がつけたならそれだけで幸せの始まりさ
桜並木 駆け出していけば心もウキウキ
踊り出すよ
たちまち 気持ち跳ね上がり忘れてた気持ちに気づいて
その喜び心に溢れ出して生まれたことにもここにいる事も始まりも終わりもすべての出来事に素直に喜べるさ
笑って泣いてあとはさよならバイバイ
そんなことを繰り返してまた幾度となく訪れる始まりの春がくる度また今年も君と幾千となく感じた気持ちをまた胸で感じて無限の喜びはこんでくる新しい季節の風にこの身体をあずけて並木道 また君と肩寄せ手をつないだりして抑えきれない涙でにじむ景色が伝えてるもう少しそう思えてたらと…過ぎ去ってしまったたくさんの思い出がいつの頃からか僕の胸の中遠くなってかすむ夕暮れ 僕の目にはあまりにもきれいすぎてこみ上げる想いがありすぎて平常心でいられない
心はゆらゆらと揺れて
滲んでとける遠い日のオレンジが冬の空に移りゆく切なさを教えてる
また始まりの季節に逆戻り
君と歩いたこの並木道も今じゃ一人きり 悔やんでばかりの僕は素直になれなかった 今ならばごめんの一つも嘘じゃなく言えるのにな どうしてかな涙が止まらないや それでも忍び寄る 流れゆく季節は次の季節へと変わりゆく どんなときでもどんなことがあっても
さよならのさみしさも悲しい記憶もちゃんとはこんでくる
そして僕は今 君とさよならして なぜかすがすがしい気持ち 新しい気持ちになれた僕は吹っ切れない想いが描く鮮やかな光彩(いろどり)で染め上げた思い出を胸に秘めさみしさも強さにしてつよくつよく生きてくことを誓ったんだ
始まりの風が街に吹くころ
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