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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2256] 昨日からの小さなエール
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

大切なことやいつまでも記憶の中で忘れずに覚えていたい事
忘れちゃいけないはずの大切な記憶
それは君がくれた言葉だったりいろんな事 覚えているかいないかは記憶する人の自由なんだけれど
今までの感謝の気持ちやありがとうの気持ちが少しだけでもあるならば 覚えてやるよなんて強がりをまじえて笑いあったあの日の事 今でも覚えているけれど今ではそんな楽しい記憶も遠い過去の話になってしまった そのくらいに時は経ってしまったのさ

でも... まだ君の笑顔は今でも
ずっとこの胸の中に
焼き付いています
忘れゆくものを 絶え間なく粉々に分散されてしまうたくさんの記憶の中に見つけ出した新しい光
つなぎ止めておく
その勇気がほしい
失ったものを覚えている勇気が僕には足りない
覚えている為には勇気が必要だからね

消え去ってゆく今日 消え去った過去たち その中で傷ついていく何か 知らず知らずのうちに失ってゆく何か それに気付いたのはだいぶ後の話

だから... ああ
覚えていたい
覚えているよ まだ失った思い出の中の記憶たちが笑いかけてるから 過去のずっと向こう側で幾人もの僕が精いっぱい手を振り今日の僕に音のない声じゃない遠いエールをおくる
明日の僕が早く来いよとまた日付が変わる今日の僕も幻になり明日もその僕に応援をもらうのかな
そして僕はおそれながらもゆっくりゆっくりとこの足を前に出しこの足でずっとどこまでも繰り返し歩いていくのさ
終わりが見えるところまで生き抜いていく 歩いていくのさ
今日も陽が沈むこの空の景色を瞳がとらえ映し出し空の表情に目をかたむけ雲の流れを目で追い茜色に頬を染めて思わず何故か涙あふれるいつでもさよならの夕暮れ時は淡い空の色が溶けて滲み出す
今日というページの端から端まで納得がいくまで心行くまで心の中の自分に問いかけ確かめて絶え間ない答出しながら。

2008/02/29 (Fri)

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