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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2293] 月夜の幻
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

物語の1ページの中で今日も目覚めた
気付いたらだいぶ時間を費やしていた
なんだかばからしくなってやめといた
そんな事の繰り返し
流れゆく時の波は
いつだって楽な道を選ぶだけにいたって穏やかで
逃げ続けている
背中に映り込んだ
その後ろの景色
様々なイメージ
少し走ったら見上げた空に月がひとつ 立ち止まる背中にあたたかい光をくれた

僕の味方は君だけ
僕の味方になって
くれるのは君だけさ 気づかない幸せに 当たり前な幸せも
何ひとつ此処にはなくて
生まれたことのその意味をもう一度確かめたい
気付いたら日が暮れて空がきれいな夕焼け空 瞳を染めるどうなるかわかりきった未来の景色も今日と同じこんな景色と同じように僕は見るのだろうか物語の終わりの表紙を閉じるときも僕はそう見れるだろうかな
そんな形を成した出来立ての先の見えるから退屈な日々だと予想できる未来がまた再び今日を形作る
今日も未来に向かってただ矢継ぎ早に放たれていく
月は知っていた
僕の愚かさを
見つめあうだけ無駄なんだと 描き出せば見えるのに永久の永遠に消える水面に映った月のように僕は消えるだけさ いつか

おとぎ話の世界でただひとりの僕で
悲しい主人公の僕見つめているのは
はたしていつなのなにを見つめ今更
僕に出来ることや取り返しのつく事
あるのでしょうかただ並べてるだけなんて悲しすぎで 束の間の幻に ただ 踊らされています 。過ぎ行く日々に慣れた身体は動かなくなる 自分の末路を知ったシマウマはその身を悟ったように逃げるのをやめライオンにその命を預ける 強い奴の栄養になれば本望と諦めたのか シマウマだってライオンだって完璧じゃないから何かから栄養をもらわないと生きられないのだ。それなのに僕は何かを隠してる様に何も知らない様でやっぱり最後は不安の腹の闇の中で含み笑いズルい僕。

2008/03/11 (Tue)

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