ホーム > 詩人の部屋 > 甘味亭 真朱麻呂の部屋 > 愛をとめないで

甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2316] 愛をとめないで
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

大きな嘘をついてしまって
逆に僕がしょんぼりしちゃったよ
悪いのは僕なのにな
心にもない一言が君を傷つける
そんな事知ってすぎているほど知っていたのに ねぇ

いつか僕が言った
嘘は僕の中でも
傷になり残る
消えない罪になる
罪悪感は拭い去れない
もし君が許したとしても 一生消えない
それが罰なんだろう
君の中にも
僕が言った嘘のせいで言わなければつかなくても良かった
僕なんかよりもずっと深くひどい傷跡が重傷の域を超えている傷跡が残るのさ
やがてかさぶたに変わってもはがれることはないのさ
一生そのまま残るから
君の心にも ずっと

余計なこと言い過ぎたな 終わってから気付く自分の過ち
いつになってもいつになろうと消えない古傷が生々しく痛み出す 痛みます
僕のせいで だけれど傷は和らぐもので
反省という一番の特効薬(くすり)を塗りさえすれば和らぐ
その痛みも一過性さ
大丈夫だよ 『喉元すぎれば熱さも忘れる』っていうくらいだから あっという間さなんて反省してるようでちょっと変わらないくらいの僕
だけれど中身は違うのさ 君に見せられないのが残念なんて顔をほころばせたふたりは もう
何ら問題もない
どんなもんだい
不器用で途切れ途切れでもいつまでも同じ僕じゃないって事を君の頭に印象づけてわかってもらいたいこれだけは…

無理やりにらめっこしてるみたいに笑ったふりでも
泣いているから 僕にはわかるんだから
心の奥底には
悲しみがあふれ
止まらないくらいに だからこれからは 涙を誘う僕はやめまして君の涙をぬぐい去り笑顔にさせる魔法使いになりたいなあ 言葉を転がして色々考える シブい顔をして苦虫を数匹噛む
ここまで持ち込むまでに何年かかったっけかなあ 思考回路は火花を吹きオーバーヒート人口衛星は宇宙迷子さ また考えを白紙に戻す。

2008/03/15 (Sat)

前頁] [甘味亭 真朱麻呂の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -