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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2362] 明日の扉
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

宛もなく旅をするんだ この人生は
果てしない道をどこまでも続く大地を
踏みしめながら一歩一歩と行くよ
その途中いくつもの試練にぶち当たるよ

たとえだらだらと楽に生きたいと願っても
どこでは人は必ずその痛手を知るけど
そんな人生も良いかなあなんて思うくらい
僕の心は前向きじゃなくなって 後ろ向きだ いつも

何が不安なんだ
こんなにも世界にはたくさんの喜びが
腐るほどあるのに
それを見ようともしたくなくて 別に何も知りたくもないから 踏み出すこの一歩はとても重くためらいがちだった
それでも踏み出すしかない 明日は矢継ぎ早に僕を死へと追い立てる

この旅の終わりには
何が待っているのか
それとも何もないのか
何かが待ってる
そんな気がしてるんだ
そう思えたら少しは生きていく希望もわくはずだよね
終わりへと向かうためのこの悲しみはあまりにも多大すぎて
今は言葉にするのもつらい だけれど僕は僕であれるこの生涯という旅をしながら 思う
生まれてきてよかったと心から

僕は僕でしかなくこの先も僕は僕で
変わらない気持ちこみ上げる涙さえ
喜びに変わるよう祈る日々は遥かに
まだ道のりは続くけれどあきらめても後戻りなど出来ない
そんな事などわかっている 瞬時に消え去る希望が絶たれるなんてまっぴらさ

だから

夢を追いかけて 暗闇をおそれずに
どこまでも 突き抜けていく
そう自分に誓った
あの時から思えば
何もかも全て
始まっていた気がする 明日の扉を開け放つ手に力がこもりやがて時は過ぎ去り僕は今にたどり着いた
過ちも間違いも

全てが今 答なのだと受け入れたなら
どんなに予想と違う未来を生きてても
苦しまずに少しなら笑える余裕はある
本当の幸せを 今 手に入れられたとしても気づかないならば意味などないのさ。

2008/03/21 (Fri)

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