詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
通り過ぎて行く列車からの眺め
景色を跳ね飛ばし追い越して行く
あの頃の僕の目に映ってた風景
それは多分いまからじゃ考えのつかない とってもまぶしすぎるものでした
それなのにあこがれるだけあこがれて
夢は夢見るだけのものなんだ 現実にはならない 世界には所詮夢はかなわないつかの間のまやかしなんだと 心まで現実的で夢見ることさえも忘れてしまった大人の色に染まりきってたんだ あれほど嫌ってたのにも関わらずに
日々の列車はなにを僕らに残し 僕らはその何かの代わりになにを残すかな
埋め合わせをするかのように置き去りのまま 昨日に叶わぬ夢の傷跡知ってきたばかりなのにまた新しい事を抱えるか
落ちぶれた境遇に居座って 居心地が良いからとほざくだけほざいたら気が済むまでリアルなどん底人生ゲームを堪能するさ
プレイ人数はひとりぼっちの孤独な僕だけ
この悲しみを全面的に否定しないでわかってくれるならば胸のうち明かしても良いけど適当じゃないその代わり面倒でも無い二言返事で済むのにな 事の運びがまるで詰まってぜんぜん落ちない砂時計
張り合いのない毎日ほど退屈なものは無いにも等しいが にしても張り合いがありすぎる
今じゃもうさび付いた過去にはとうぜん新品だった何色かさえわからないただ錆色の自転車を引っ張り出して 僕は何処へ行くんだ どこへやら
悲しみにむしばまれた過去が涙流したらば君を迎えに行こう 僕にはもう捨て去るものも抱きしめるものもないのだからね
いま愛を抱きしめて そう 僕は愛のためにこれからも生きるよ
だから大げさなくらいに只君を愛したい
こんなにも熱くなれる
矛盾だらけの壁をぶち壊して 明日と今日の仕切り乗りこえて
昨日までの弱音を吐く弱いだけで涙をこらえる 僕なんか本当は嫌いだったよ
泣きたいのに泣けなかった 本当に強いなら涙も流せる筈だ。
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