詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
いつまでも夢の中で僕は立ち止まったまま
日々はやがて遠ざかりそこにはただ悲しみだけを残し
切なさに打ちひしがれた胸が泣いている
言葉もなく世界は終わりに向かうのか
さびしそうになく君のその目に何が見える
お別れの扉を開けたならばきっとその目になにかが映るはずだ
もう二度と交わせないこの言葉も
さよならしたあとの空に降る雨
悲しすぎて悲しすぎて僕は土を踏んで外にも出かけられない
何処にも行かずさまよう思いはいつまでも胸の中
行ったり来たりしながら落ち着ける場所もなく 誰かに表面上だけの慰めをもらうだけ
誰かに聞かしたい
雨のように冷たい
雨の慕情
青い影は 青い土に映るから青く見えるだけのことだ
黒が目立つならば黒に映る
ただそんなものだけが回る世界
目に映る景色が回る 季節も回りまた此処にはじまりからやり直させるためにと戻る
プールサイドに見えた気がした揺らめく影
見えただけだけど
もし誰かあの日居たなら
全て魔法の消しゴムで 消して都合のいい未来を吸い取ってスポイトから垂らして書き換えるよ
僕ならば 出来るならば もしも
雨風、通ります
もしもーし亀よゼニ亀さんよ
でんでん虫をつかまえろ からっとしないじめじめした8月 涼しさも通せんぼ 鳴き出す風鈴をなぐさめるようになだめる
梅雨時の坂道にて
今は春の坂道で
思い出す アジサイの押し花を片手に
胸にぐっと寄せてきた押し花とグッと胸をしめつける方向の定まらない無鉄砲で無法的な寂しさ
ある日の夏の絵はがきの中に見つけた食えないやつ
スイカを種をとばしあったあの縁側での出来事は一生の消えることのない色褪せない殿サマーメモリー。
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