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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2466] くずかごめがけて
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

何かと的はずれな毎日を生きている僕
そんなせつない気持ち抱きしめて歩く
歌わなければならない理由は特にない
明日を生きる理由も特には見つからない
だけれど何故か理由もないのに僕は急いでる
また今日も明日からまた明日へと
終わりに向かうように
それでも明日がある限りは光に向かいたいと思うのかはわからないけど
明日へ向かう
疲れきった昨日のおびただしいほどの不安を背負ってゆく

たぶん僕がいままで見てきた景色も
全ていつか幻として消えるけれど
僕は忘れないものひとつだけ握りしめる
悪あがきに終わっても僕はくずかごめがけて何回でも投げるから
君の心の中にこの言葉届けたいつかのように何回かやればいつかは何回目かで入ると思うから 今度もきっと出来ると信じてはいる

どんな事にも負けない強さがあればいいな
どんな事でも乗り越えられる痛みにさえ耐えていけるような
勇気があればいいなと僕は心のそこから祈っている
そう僕の心に送ります
目には見えない誓いのメールを
心のメールをいま
僕は届くまで送り続けます
空振りは無いけれど
文句さえなければ苦情すらないから届けたいと思う気持ちが明日への扉を開ける
本当の喜び知る扉を開くための鍵はもうこの手に持ってる

いつの間にか握りしめてた鍵で開けるよ
目の前の扉の鍵穴に
鍵を差し込んで回せば鍵がはずれるだろう ロック解除さ

そして やがて見るだろう僕は必死になってくずかごめがけて投げた日々を思い出すのかなぁ
わざわざ取りに行ってもう一度 入るまで投げ続けるよりもそのまま入れられなかった 割り切れないもどかしさがあったから入るまで面倒だろうと何回も何回も投げ続けたばからしいようでなんとなくこんな事でも泣けるくらい

自分の肝の据わった 根性がなぜかもの凄く愛おしかったくずかごの中のキオク。

2008/04/29 (Tue)

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