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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2497] でっぱりと楕円形の月
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


やるせない想いがつくりだした幻が見えた
君の心の中に僕の都合のいい偶像をつくってた
嘘ばっかの世界は広がるよ ドミノを途中で止めるように
悲しい流れはおしまいにしよう
ここでもうさよならしよう

頭の中でいくら考えても解らないこと
僕の中にはそんな複雑な疑問がいくつでもあるのさ
そこにはやめられない切実な問題があって
穴のあいた傘をさすみたいに意味のない言い訳で自分を守ろうとしても
雨は穴から入り込むからびしょぬれ
そんな当たり前なことにも気づかずにいた
その冷たさにも無関心で
愛はさめてた
いつの間にかにさ

心と心 今 つなぎ合わせて
月に電話線をのばして
遠い国に行ってしまった君にかける
つながる回線
つながっていく先は君の懐かしいあの声
君の声までさ

愛とは一言だけじゃ語れないわけで
だから難しいお茶を濁した顔でいつでも
笑えない気持ち抱えた心には軽くとばすジョークにも
薄ら笑いが限界

ただ夢をみていた
ただそばで話を合わせてた
だけれどそんな無理強いはやめて
いつか素直な心と気持ちで君と向き合いたいんだ
願いは空に届くかな?
つよくつよく願うけど
たった一回の過ちと たった一度の涙と笑顔でチャラにして
すべてまた元通り
仲直りできるさ
だ・か・ら昨日の悲しみはちゃっちゃと片付けよう

月もライトをともしさすがに眠る真夜中 気づいたらこんな時間
話し込んでいたらばかに時間だけ過ぎてた
君の飲みかけのサワーと少しかじった桜ん坊
ちょろっと水滴がこぼれ落ちた
窓の外には明日へとつながってる
物語がずっとずっと続いていくよ
続いているよ
きっときっときっと明日には 明日の今頃には君も僕も笑えているよね
いつもの笑顔でまた性懲りもなく ふたりは過ちをもかき消すようにとろけた眼差し。

2008/05/08 (Thu)

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