詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
明日と今日を分けるラインテープをまたまたいで
僕は明日に向かう
とっておきの歌を胸にしまい込んだまま旅に出る
僕は列車に乗るさ
帽子の鍔の下から見える君の顔が涙でグシャグシャだったのを今でもおぼえている
忘れられない記憶に張り付いてる
それでも僕は明日へ向かうんだよ
遠い恋を今思い出して その景色の中にとけ込みたいと思うのは決して無理じゃない
それでも叶わない願いにはかわりない
今になりあふれる帰郷の思いが胸を痛ませる
だけれど帰れない
だけれど帰りたい
気持ちだけは…
交差する思いがどっちにも傾かずいつまでも平行線を繰り返したどる いつまで経っても一方に決まらないまま
遠く彼方で僕に向かって必死に手を振る彼女は昔にみた女の子
そこに僕も行きたいけど夢み心地はもう終わりみたい
列車は進む
彼女とは逆の方向へ向かって
列車はスピードを上げながら走る
彼女の姿を僕から遠ざけながら そのつもりはなくても止まってほしかった
永遠に この場所に居たかった
昨日と今日を隔てる小さなハードルを越えた向こう側の世界では
いったいなにが待つんだろう 気になるな
そのまた向こう側にはなにがあるかも気になる だから生きてる
明日をしりたい
未来を何処までも
全て命があるなら
その限りまで
生きていたいよ
理想を何処までも
追いかけ続けたい
そんな夢でも
みていたいんだ
たとえつかまえられないままでも
追いかけ続けてる限りは夢を追うヒーローでいられるから
周りの人には輝いて見えるから
それでも偽りのヒーロー演じきるには難しい 嘘つき続けるその勇気と精神力がそろそろつき始めてるから危ういもんさ
僕だけが知らないでいる世界
同じ世界なのにいつの間にか全て変わる世界
そこにはおそろしい実情が潜んでた。
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