詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
もう会えない人は誰かな
一度きりの出逢いでも
それははたして出逢いと呼べるのかな
ほんの数分間でも出逢いには変わりないのかな
遠ざかる電車の窓からの景色を見てるような気持ちだよ
どんな気持ちと聞かれたならそうこたえてその場をやり過ごす
マスコミの追跡から逃げるタレントや俳優みたいにやたら気取った有名人は嫌いなんだ
記憶の糸を手繰り寄せて
ふつうの人生をこれからも僕は生きてく 人からつまらない奴とばかにされても
その枠組みをはみ出していく勇気なんてないのだから
そのつもりもないんだ
一度きりの出逢いが僕にくれた約束
他人のやすいプライドなんてそれと並べて比べてみればどんなにちっぽけかわかる
だだをこねて捨てたくないなんて握りしめていた
プライドを僕は愛のため捨てるよ 今
勇気振り絞る
あの瞬間のときめきとこの出逢いが永遠のつながりをつくる
そして未来の僕という僕らがみる同じ夢をみる
何十年後の僕も同じ夢をみてるさ
その続きをいつでも求めて新しい明日を知ろうと手を伸ばす
そんな欲望なら正しい欲望と認めるよ
それはそれとして葬る
過去は過去 だが消えることない現実に刻まれた紛れもない事実さ
大切なのは今この時だよ 今を見つめて今としっかり闘うこと誓う
負けないように打ち勝つすべを探すこと
たとえ勝てないのが明確であってもダメもとで立ち向かえよ
今の精いっぱいをぶつけるんだ
そしたらやがて行く手を遮る壁もだんだんと柔くなりいつかは壊れるさ
望み通りの夢に満たされた未来に続く道が見えた
光の線路を進む夢行きのバス停でバスを待つ僕は愚かに見えますか?
理想がだんだん遠くなり気づくと完全に見失い念頭にもなかった未来を生きるはめにだけはなりたくないから頑張る 血もにじむ努力を重ね日々の向こうで夢を掴みたい
そんな日が来ることを願う。
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