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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2729] 空になった人
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


思い出が涙になってこぼれ落ちるんだ
君は笑ってくれるだろうか こんな僕を見て

色あせた日記帳の一番最後のページに記された僕の命の記憶
すべて跡形もなく消えるまでそのまま消さないでいてください

僕は君が好き
今でも いつまでも
たとえ君が約束のこの場所に来られなくても変わらないから
君は今、空の上で相変わらず笑顔を振りまいていますか?
それとも青い青い空になってみんなを上から見守ってるのかな

正義ってなんのためにあるのか
自分を信じる心が僕って人を強くさせるんだろう
自分が正しいと思うほうへ歩けと教えてくれた君に感謝したいな
もう言葉さえ交わせないけど 今では

深い深い悲しみも明日を生きる強さに変えてく
君がくれた勇気と僕の中にある思い出たちに励まされながら
僕は少しずつ少しずつ強くなってゆく

それぞれがそれぞれにふさわしいストーリー そしてシナリオ
それぞれがそれぞれに見合った答を持つ

たった一つの答なんかない
人により答は無限だから

大丈夫 大丈夫 なんて自分をなだめながら
歩いてく 道は果てしないのさ

空になった人よ 今はもう幻の中に
空になって鳥みたいに飛び回りたい

自由に あなたの分まで幸せつかみたい
ほかの誰かとじゃなくたった1人だけの
旅じゃないさ 隣にはいつも君がいる

そうさ 君がいる
空を見上げれば
確かに 僕に微笑む

君の顔が浮かぶよ。

2008/07/26 (Sat)

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