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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2846] 僕らはアンモナイト
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


いつか人はありもしない永遠を求めてたびをし続けた
それでも永遠なんてないからみつかるはずもないんだ
目に見えてる結果どおりの明日が今見えているのは
永遠がないのを知ってて探し続けているのと同じだろ
なんにも変わりなんてないだろう

きっと誰もがそんな願い ばからしいと言うだろう

ならば 探し求めるロマンまでもばからしいといえるのか?
ないってそれだけで終わらせるのはあまりに悲しいじゃないか
探し続けていくこと
探し求めていくこと
それ自体に価値がある
理由があるのさ

なにもかもに理屈を合わせて 答えを求めたら疲れるだけさ

だから過ちも正しいはずなんだ
だって間違えるって事はまだまだチャンスは待ってるって事だから
僕は諦めないでいられるのさ

いつか永遠を探し続けた人のように
僕もばかにされてもロマンを追いかけるような人になりたい
輝きはそこにあるはずだから

理屈に埋もれた輝きを掘り返して
心の引き出しにしまおう
いつかそれを見て
いつか夢を追いかけた人の強さを思い出せるように
自分も強くなれるように僕はまた誰かの見るロマンになれればいい

僕らはアンモナイト 何万年も前の化石のような硬い意志を持つ
誰かのささやかな光になろう
ひとつの救いさえない世界の端っこで誰かを照らしたい
そのための光になりたい

僕らはアンモナイト
流れ星に誓うよ
僕は君の硬い意志を一緒に守っていく
一緒に守っていく

星のように輝いて
いつでもそばで長い長い歴史の渦を巻いて
ぐるぐると回りながら
愛を刻んでく
愛を刻んでく
いくつもの歴史の渦にのみこまれて
その流れの中で生まれたほんの小さな光
それでもひとつしかない存在 それが君だ

君もまた自分という歴史に渦を巻くアンモナイト
永遠を探すロマン派。

2008/09/01 (Mon)

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