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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2848] 孤独な名前
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


人は迷い悩み
涙を抱えて生きる
そんなこといつまで続けていくんだろう
いつになっても永遠に僕らなにもできず続けているような気がしてる

当たり前なことをただ当たり前に繰り返すだけで世界は終わる
長い永い時間の行く末は暗闇だけしか見えません

走り出した足が止まったんだ
もう二度と動かないように声も途切れた
甘いまどろみに揺られながら進みます
たくさんの分かれ道
生まれたとたんいくつもの選択を迫られます
その中でたったひとつだけ行ける道を聞かれます
浅い日々の砂埃
僕らを包んで
空へと行くのでしょう

影は明日へのびていくよ
不安抱いたまま
翼は石のように固まって
動かないんだ

孤独じゃないけど
心が寒い
必死に体裁繕ったって
良心が痛みます

それをご存じなら
さあ すぐにその気持ちを外へ

乱気流を追い越して
まばゆい朝の世界へ
飛び出して行きましょう

孤独な名前だけがゆらゆら 心をさまよって
名無しの歌が風にのりどこか遠くへ消えてく。

2008/09/02 (Tue)

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