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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2859] 愛のワルツ 恋のタンゴ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

僕が愛してると本気で想ってるのは世界中でただひとり
それは君だけだよ
何度もいったけどなんだか嘘っぽいな
こんな愛や恋だのいう柄じゃない僕ならなおさら

だけど僕が本気で愛してるといいたいのは君だけ
愛の言葉には恥ずかしさはなくただこころよい風が心の隙間をぬうように吹き抜けてゆくだけ
君がいう言葉も
僕がいう言葉も
人を傷つけ本気にさせる力があるから
言葉とは力任せに何かを動かす以上の力が秘められてるものだから

それだけで僕たちは傷つけあうことも人を死へ追いやることもできるから
たやすく口にしてはだめだよね
本気でないにしても本気と受けとる人もいるから
考えなきゃね

純粋な人と話すときには
愛はわがままと同時にとても壊れやすい 瀬戸物みたいに何年ともたないから新しい愛をもとめるのかも
ふれれば少しの振動で真っ二つさ
ずっと続く愛を求めてた そんな関係
純粋だったのはもしかしたら僕のほうで
君の手のひらのうえでひとり芝居してただけなのかも

ああ…ああ…
ダンスはふさわしき人とするべきだった
愛…愛…
求めた分だけ遠ざかる愛をまだ求めてる

さまよいながら
手探りで探る腕を
握り返す人を僕は捜してた

前科のない澄みきった愛を持つ人がいると信じてる

純粋無垢なその心と
純粋無垢な僕の心を
重ねて いつか

誰かふたりで踊りませんか?
手と手をとって
未来へそのままステップと洒落込みませんか?
心と心つないで

僕と永久に生涯の伴侶として
愛のワルツ 恋のタンゴ
お相手をしてくれませんか?

ゆっくりでいいから
どうかチャンスのほどを
そのうちというあやふやな約束で生まれた機会がやがて絶対になるようにただ願う

僕はもうひとりホールで君を待ってる
悲しくなるほどライトを浴びながら

2008/09/06 (Sat)

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