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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2870] ありがとうあいしてる
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


ひとりじゃ片付かないよ 現実は
大丈夫という言葉も信憑性に欠ける夜
満月が欠けるまえに心が欠けたんじゃ
しょうがないな

ねぇ僕がいるから
何か困ったことがあればここにおいで
なんなら迎えにいってもいいんだからね
君のためなら駆けつけていくよ
遠い処へも

人々の流す涙で肩まで浸かってしまうくらい悲しみの水かさが高い世界
僕はなぜかここに生まれ当たり前のように生活してるけど
この言葉や衣服さえ作られたものと知ってるのかな 時々違和感を感じては押し込める

気になりだしたらきりがない
不思議がったら仕方がない

君を思う気持ちはなおさらだ
あやふやじゃままならない
適当にはできないんだから

もう悲しくて
苦しくて
いてもたってもいられない日には外が雨でぬかるんでても雪が深くても
すぐに行くから

僕を呼んで
僕を呼んで
小さなその声でいい
十分さ
なにより他人に自分が求めるのは自分が思うやさしさだけど
僕もそれが一番正しいと思うよ

合わせるだけじゃない
君が思うやさしさこそが僕を救ってくれるもの
だから笑いあえる
痛みのないやさしさもまたすてきさ

甘いくらいのやさしさで抱いて抱いて抱いて
アルコール分ゼロの甘いジュースのように、さ

すべて 奪って

僕は君がいなくちゃ生きていたくないから
僕は君がいるからこそ生きていられるから

君こそ僕の命綱
千切れたり離れたら
僕は死んでしまう
だから行くよ

僕も君にちょうど会いたかったんだ

駆ける足
急ぎすぎて転ぶ
情けなく涙目で見上げた夜空 建物の陰に見えたまん丸い月

どこまでも世界を照らして ひとつの身体で

だから僕も愛する人をひとつの身で照らしてあげたい

だから僕を呼んでくれてありがとう そして愛してる!

2008/09/07 (Sun)

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