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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2882] ドミノはなおも倒れ続ける
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


ドミノ倒しのように終わりゆく日々がつぎつぎに倒れていく

サヨナラ ダーリン
どこまででも 終わりのない連鎖
サヨナラ ハニー

いつまででも 絡まる痰がうっとうしい


ほろ苦いコーヒー
レモンみたいな酸味
ずっとたたずんでた
思い出の味 舌で感じながら
夢の中のバス停でバスを待つ 僕はひとり

口笛 吹きながら
霧に紛れて
存在を隠す

あなたが気づくまで
隠れん坊は終わらない
君はずっと鬼のまま

僕を探し続けて
僕はそれまで隠れ続ける 隠れ続ける

たとえばなしの世界の中で僕という存在の銃声は響くか

望むところだ

ドミノはなおも倒れ続ける

新しい闇に突き動かされながら
人はその手のひらのうえで踊る
操ってるかのように思いこませながら

また世界はさり気なくよごれていく
心ない人たちの手によってよごされていく

ドミノはなおも倒れ続けて
終わりなく罪滅ぼしの旅は続く
十字架を背負いながら

生き続けさせられながら

生き地獄の世界は燃えさかる炎でやがて灰となる

そのごはなにもない
真っ白な世界
そのごはなにも残らない
平面的な世界

これが君が望んだ世界
お望みの世界。

2008/09/09 (Tue)

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