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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2928] 数秒数分数時間の世界
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


今まであきるほど死にたくなるほど
繰り返してきた時間が一瞬のうちに
消える不思議 いつか目にするときそれを驚く僕も笑える僕もいない
なぜって 次の瞬間の僕はもうこの世にはいないから

ほんの一瞬なんてもので変わる何かがとてつもなく愛しくて
たまに憎んだりして
恥ずかしくもあって
どこか切なくて

生きてるあいだ
生きてる時間が
今という時間が
不思議なんだよ
不思議なんだよ

理解不能な事だらけさ

理解できないから
理解できないから

理解不能な事だらけさ

頭抱える事ばかりさ

でも僕を生かしてるのはそんな毎日で
そんな矛盾を抱きしめたまま走る 走る

取り決められた一秒前のコンマ何秒前のまで僕は精いっぱい生きて

数秒 数分 数時間
僕は滞りなく 無駄なく時間という時間を感じるよ
それが生きるって事だとひたむきにひたすら信じて

いつか数万歩の距離も越えてみせるから

時間が支配するこの世界で策略のようにわざと従いながら逆転の時を待つ。

2008/09/16 (Tue)

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