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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2944] 今宵ぼくはあなたのナイト
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


今夜あなたの心にしのびこみたい
そしてあなたの心を土足で踏み荒らす奴の浸入を許さない

君はいつだってぼくを惑わす 可愛すぎるほほえみで
男はきっとみんな君を見たらメロメロになるだろう
だって君はこんなにやさしくて美しい心の持ち主だから

そっと目配せしながらぼくにキスを求めてくる
赤らんだほおがまたしても可愛いね
ぼくは君にぞっこんさ

約束するよ 今夜行くよ 銀の風に乗って 合図の口笛吹き鳴らしながら
今宵僕はあなたのナイト その唇を奪うため
君の人生ごと奪うため
キザな怪盗は今夜君を盗みに行くのさ
心して待っててね
いくつもの汚い社会の罠をかいくぐって君の待つ場所まで行くから かならず

待っててね

もう少しの辛抱だから

待っててね

誓いは揺るぎません

君がぼくを信じてくれてる限りは
君がぼくを愛してくれる限りは
この愛はこのぼくを無敵にしてくれる

なによりの力になる

だから今夜 ぼくは都会を騒がす大怪盗になって華麗に盗むの
黒いマントに身を包む正体不明の怪盗になるの

きらめく街のネオン眺めながら 流す涙も笑顔にして

屋根を飛び降り駆け上り かならず
行くからね
あなたのもとだけに
ぼくは幸せ届けに
連れ出すよ
今宵参上つかまつる

挑戦状のビラを街にばらまいて 叶えることが難しければ難しいほど燃える魂

どんな困難だって笑ってすり抜けてやる

だってぼくは君が認める怪盗だもの
そしてまたの名をあなただけの騎士(ナイト)

夜風追いこし駆け抜けろ 街はふたりの恋の表舞台 今夜開演です

皆さん お好きに見に来てください
ふたりが結ばれる瞬間をほら月を見上げる感じで ぼくは君を抱き上げながら
空を飛ぶ 宙を舞う
世界をあざ笑いながら空に永遠描いて。

2008/09/20 (Sat)

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