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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[2971] 幸福の絵、一枚
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


好きな人のために
自分の意見や言いたいことを折り曲げて
あなたの言い分 たたせる 僕はなんてやさしいんだろう

人にやさしくするのはいいがそれにいちいちうぬぼれて
浮ついていたんじゃそのやさしさも台無しだね よけいな事言わなければいつまでもやさしい人で居られる
だから求めちゃいけないものがある
見せてはいけない本音もある 気づかれてなきゃ下心も種を明かさなきゃ卑しい気持ちバレずにすむでしょ
さいごのさいごまで隠し通さなくては
ずっとずっとあなたにとってのやさしい人でいるために
この僕は嘘も方便とばかりにとっさについた下手くそな嘘に真実の香りを匂わす

少しばかりズルい僕だけど
あの言葉は嘘じゃないよ
わかってほしいの
ただあなただけには
わかってほしいの

君が僕を突き動かしているゼンマイの役割をしているように
僕は君が居ないと一歩さえ動けない役立たずの古いロボット

ゼンマイ巻いて ゼンマイ巻いて
誓い合うキスをしよう
月明かり照らすテラスで
またジョーダンが心をほんわかあたたかくするフシギ
感じてる
あなたと僕のほんの1ページ
その1ページ分の幸せを絵にしたような
僕らの未来
描いてる いつも

一本だけでいろんな色がでる筆で色をつけて 色紙張ってみたり ビリビリ破ってみたり
人生はその人の自由に描かれてゆく やがて思ったようにいつかあなたがつよく願って何かしたように形をもっていく

今の頑張りが完成された絵に直接影響する
だからうやむやにはできません
絵の完成具合は頑張った分の1日の涙や笑顔だけ作られる
それはいつか僕に届く
幸福の絵 一枚だけ
それがいつか僕に届く
紛れない真実 君の頑張りに見合った結果

あなたの未来はどう描かれてましたか?
僕だけにそっとささやき声でおしえてよ。

2008/10/04 (Sat)

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