詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][得票][編集] |
私が死んだあとの世界も
私が生きていた世界と何の変わりもないさ
死後と生前の気持ちの変化なんてわからない
まだ真っ白な心
目玉さえ開けない
私が死んだあとの世界は
きっと退屈なまでに変わらなさすぎて
誰かのあくびが聞こえてきそうだ
土の中に埋まった僕の穴だけの耳にも
ああ 想像すればやっぱり悲しいから
もっと生きているうちを大切にしよう
死ぬことが免れないなら なおさらだ
そう思った 二十歳前の未成熟の果実みたいな心で
あなたに笑いかけるような今がなぜか心なしか幸せに感じた
ある日の夕飯前の夕刻
生あるうちにやりたいことなるべく多くやり尽くせ せっかくの時間をくだらないことで無駄にし費やすな!
僕は自分に言いました。
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