詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][得票][編集] |
青い空
蒼い悲しみ
淡い碧 ボクの中に流れてる血潮はその中のどの"あお"かな
どこまでもボクの日常をむしばんでゆく毒をはきだすこのまばゆいばかりの陽射しと今にも笑顔咲きそうな白百合
誰かといるときの悲しみもひとりの淋しさも同じようなもんさ
だけれど君と居るときだけはホントの自分でいられる
ウソのないボクをさらせるんだ
いつもいつもそんな自分を保てたならホントはいいんだろうけど
なぜかなぜかそんな自分が恥ずかしくって思わずひた隠しにしてしまう
ポケットにしのばせた小さな胸の高鳴り
それは年代物のギターのようにきれいな旋律(メロディー)を奏でている
青く蒼く どこまでも どこまででも悲しみに降られたならばやさしさをその数だけ知ろう それが正しいのさ
傷つけることだけを学ばずに 生きられる人なんてもしかしたら居ないかもしれない
だけれど人は傷つけることを知れば人の痛みや苦しみを同時に知るから
きっとやさしくなれることを学ぶ
最初からやさしい人になれないけど
少しずつ丸くなるよ
心は丸くなるよ
君に愛をあげられるくらいに大人になったよ
もう、獰猛なボクにはバイバイして
檻からでたボクははじめて君からじゃなくボクから君に餌をあげる役目に代わる
蒼く青く心が染まっても人にやさしくできるあおならばボクは青にも蒼にも喜んで染まろう
やさしい青やあたたかい蒼もあるはずだ
だから探しにゆこう
今 目の前にその在庫が無いならば
この足を動かして
ゼンマイまわして
青い蒼い大地を笑って進め 運命のイタズラが授けた二本の足で
ボクは青い蒼い旅人
蒼い青い世界を君とふたり 運命のイタズラや突然の風色々あるけど
それでもそれでもと前だけを見て進む
目指すはあの場所
いつの間にかやさしい色になった青と蒼だきしめて夢が咲く場所へ。
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