詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
ぎゅっと 僕を抱いてよ 苦しいくらい
ぎゅっと 君を抱きたい 痛いくらいに
いつも いつも
どんなときも
そんな思いがふたりの心に早く逢いたい気持ちをつくる
月をうながし早めに夜を寄越すよう手招きする
ほら ぎゅっと
ぎゅっと 握れば
ほら ぎゅっと
ぎゅっと まぶたしぼってひらけば
そこにはおめがね通りの世界が広がる
時間は高速ですべてを過去にして
猛スピードでイマを駆け抜ける
ぎゅっとするのはたまに悲しくて
ぎゅっとするのはたまにうれしくて
ぎゅっとするのがたまに楽しみで
ひらいたりとじたり
眠ったり目覚めたり
笑ったり泣いたり
くり返す、今日の僕を
くり返す、今日も僕は
くり返す今日も明日も
ぎゅっと 消せない思い抱きしめて
ぎゅっと 胸をアツくする気持ち
いつまでも ぎゅっとぎゅぎゅっと抱きしめて
僕は今をトコトコてくてくとにかく歩く
ひたすら夢中でズカズカバシバシすすむ
自分も知らないどこかへむかって
だれも知らない未来へとむかって
今 ゆくよ
僕はゆくよ
今 みえてる光が嘘じゃないなら
あの光にむかって歩いていくよ
名前も知らないあの場所へ あの場所へ。
[前頁] [甘味亭 真朱麻呂の部屋] [次頁]
- 詩人の部屋 -