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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3104] サンタの国のクリスマス
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][得票][編集]


サンタはクリスマスの夜もイブの夜も大忙し
サンタの国ではいろんな国のサンタたちが議会を開いてる
誰も彼も真っ白いお髭を生やした60過ぎのおじいさん
肌が黒いサンタもいれば
スタンダードな赤と白の服じゃないサンタもいる
中にはサングラスや裸で浮き輪つけたサンタもいる
この国は一年中冬だから南の国のサンタはたまらず浮き輪を投げ捨てコートと帽子を着込む

世界各国から集まったサンタたちはみんなそれぞれの国や島でクリスマスを待つ子供たちや恋人たちにクリスマスを届けにゆく
クリスマスは子供たちのものだけじゃないから
サンタの国は準備だなんだで大忙し
この国の中にあるプレゼント工場ではケーキや子供たちに配るためのプレゼントを急ぎ足でつくっている
白衣やヘルメットをかぶったサンタたちがせっせと働く

サンタはそれぞれ自前のソリにまたがって
サンタはみんなサンタの資格を持ってないとなれなくて
サンタらしいまじめでなんでもできるサンタじゃない間抜けなサンタはサンタをやめさせられてしまう
どこか悲しいサンタの世情

でもねサンタたちはみな頭がいいだけじゃない子供たちとつきあうためにやさしくなる勉強をするから
みんなやさしいサンタばかり
義務的じゃなくて自ら率先してやさしくなるためサンタになるからみんな笑顔が素敵でしょ
ほら ニッコニコ(笑)

サンタはクリスマスが終わると街から消える
クリスマスの飾りつけやツリーが消えると
冬の楽しみがひとつ終わった気がするけど
サンタはまた来年の冬がくるまでそれぞれの家でそれぞれの生活を営んでる
普通のおじいさんももしかしたらサンタかも
サンタは寒いのが苦手で
サンタは暑いのも苦手だから
普通のおじいさんなんだよ
でも服を着ればほら素敵でしょ

そんなサンタの国のクリスマス 来年までしばしのお別れだ。

2008/11/13 (Thu)

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