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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3150] 自分を自分で
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


僕らはいつでも時間の穴の中を落ち続ける 底に足が着いて終わりの日にたどり着くまでは
僕らの向かう先はいつでも名前もしらない誰かに決められているけれど
ただ僕らはその行き先である明日の行き場の1つを決めてるにすぎないんだ

叶える気もないのに夢をみるだけみてみたり
太陽の位置も見ずになんとなく入った穴が狭かったり
そんな意味のないことを繰り返してる
自分のことなのにね
おかしいくらい
なぜだろうね
何ひとつ受け入れられない
計算しつくされた末の答と頭の中だけで暗算した答のほうが楽だといいながら
実際のところ頭の仲間ではわからないからとなにも考えてない頭からっぽの僕がいる

自分を自分で
自分が自分を

あざ笑いながら
それにも気づかずに
自分がばかだと
いいふらしているよ

その姿はもう僕じゃないな
僕のあるべき姿を失った僕という名の化け物さ

だから僕は自分を
泣きながら苦しみながらもあざ笑ったんだ

それが幾分か自分の為になるならばと
想ったのに…

今ね自分はもはやもとの自分にもどる資格さえ失ってた

完全に化け物と化したよ

もう自分が自分で情けなくてただ嘲笑を続けて笑うしかなかったよ…

とても苦しかった
今も悲しいよ

その傷は癒えてないから…

2008/11/21 (Fri)

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