詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
僕がいた事を証明する影 ここに残した影
君がいる事を証明する影 僕と一緒に歩く影
どちらも同じだけ大切だ
同じ動作を繰り返す見える影と見えない影
存在の証を証明する為だけに存在する影
どちらも本当になければならない影だ
存在した事を証明する影がなければ僕の事を記憶する人がいないって事だから僕はいない存在 いなかった存在になるし
存在する影がなかったらそもそもここに僕はいない その影が証明だ
だから自分が存在する事に疑いをかけたりもつ必要はない
でも存在した影だけは見えないから頭の中で想像して作るんだ
どんな影にしようかとか人はそれぞれ考える それは人によって違う形の影だから出来上がらないとわからないが目を閉じて想像しないと見えないし想像するとき以外はない、だからその想像が永遠に残るように念を送る
ふたつの影
ゆらゆら
今日も僕の頭の中
そして 僕の足下
確かに存在している
だから僕はここにいる
影が立証してくれてる
彼女より親よりずっと誰よりも僕と長い時間一緒にいる影とこれからも嫉妬するほど仲良し
なるべく仲良し
飛び跳ねたり
変なポーズしたり
いろいろやってみる
つまらない同じ動き
影はまねしてるんじゃなくただそう言うように動くから動くんだ
光が強ければ強いほど影は濃くなるが
ただ本体の僕と違うのは影は濃くなっても僕の存在価値や存在濃度は変わらないって事
なんて笑う なんて笑う
今が幸せ 影も幸せ
そのはずだ
影は僕
そして
僕は影
だから
僕が幸せなら影も幸せ
輪郭しかなくても
全体真っ黒でも影は生きてる
だから何もかもすべてが1つ
それが影
影は身代わりじゃない僕自身だ
だから影を嫌っても意味がない
誰も確かに存在しているから存在した事もしていた事も消せない事として黒く残る。
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