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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3267] 夕暮れさん
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


今 僕の目に映る当たり前な夕暮れがどうか永遠のものでありますように願う

僕なんかよりずっと環境なんかに負けないできれいに僕みたいな孤独な人の心の中であたたかく広がって 願う 願う

あまりにもきれいだから
あまりにも美しいもんで

つい無理な願い
頼みごと してしまったかもね

でも それほどにあんた目も見張るほど きれいだし美しいよ

ずっとできればみていたいけど 僕にはあんたみたいに永遠の命がないから
見れないから
せめて生きてる間だけ見せてね
あんたを あんたを
あんたみたいにきれいには生きれそうにないが 夕暮れよ
夕暮れ時にならないと姿を見せない1日一度の短い出番の夕暮れよ
あんたはそれだけで有名人
人の心にしっかりずっしり重く濃く厚く深く残るから

あんたに何回 嫉妬したことか…
なんて事 言いながらクスッと笑う夕暮れ
今日もまた終わるのね
夕闇がもうすぐ迫る
夜空が夕暮れを迎えに来る
今日もお早いお帰りで
バイバーイまた明日
夕暮れさん
夕暮れさん
あんた やっぱり遠ざかれば遠ざかるほど美しい そそる色

僕の永久の片思いの景色だよ。

2008/12/07 (Sun)

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