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甘味亭 真朱麻呂の部屋


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詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


闇がおりてくる
また今日も
僕の街に
あなたの街に
そして夜を見上げる全ての人の瞳の中で闇がおりてくる

目が見えない人は夜も朝もない
ただずっとずっと闇に閉ざされた世界の中生きる
生きているかもわからないくらい不確かな聴覚だけ頼りにして日々生きる
うそか真かもわからないから誰も信じられない 誰も信じない

でも 夜の闇だけはなんか親近感がわくよ
夜はいつでも僕の目に映ってる 慰めてくる人の声は聞こえても慰めてくれる人の顔まではわからない悲しみ
やっぱり聞いただけじゃ完全には人を信じられない ごめんね ごめんね 君

夜の闇より深い世界の中を僕は歩いているよ 君が光の中を歩いてるときでもね
外に出るのさえ僕は拒んだ
いつまでも僕は心閉ざした心のめくら
愚か者
聞き分けのないヤツさ

でもこの悲しい毎日見せてやりたいよ
いつまでも一生続くからそろそろなれてきた
心を偽り 見えるのに見えないふりする事
そろそろ手慣れてきたよ
でもなんかイヤだな
心もとないなあ

闇がおりてくる
また今日も
僕の街に
あなたの街に
そして夜を見上げる全ての人の瞳の中に星がひとつ見えた気がした それはあなたの涙

みんな同じ悲しみとは目のよく見える目のいい人だけさ
心のつよい人だけさ
でも大好きな君が僕の手を握って自分の居場所伝える 毎日たずねてきてくれる
そんな優しい感触だけは疑わないで信じていたい

どんなに深い深い闇にくわれても
この先何がどう変わらなくても
こんな日々を幸せだとは呼べなくても
ただあなたが僕の光
それでいい気がする

そう信じることで僕はやっと少しずつ薄目からだんだんひらいていって明日を見つめることができる
息継ぎの練習
また1から始めようね 君が笑った はじめて君の表情が見えたんだ。

2008/12/08 (Mon)

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