詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
まるで今の俺 断崖絶壁に立たされているようだ
不安が日増しに底上げされていく 歳の問題じゃもうないらしい
目をつむれば 時間がいつの間にか僕の目の前を通り過ぎて
朝になってた 夜明けの空が太陽の光を街に放ち 窓の向こうでまた昨日と何ひとつ変わらぬ日々が僕を呼ぶみたいに少しずつ回り始める
そうしてまた夢から覚めたように僕は終わる1日に目を閉じ
そしてふたたび朝をむかえる
繰り返す平凡な日常
当たり前すぎて死にたくなる でも死ねないのさ
僕はなぜだか守るべき人も叶えたい夢もなにもないのに死んでしまうことは生んでくれた人に悪いと思って死ねません
だから明日も僕は日常の中 駆けずり回ったり汗かいたり
無謀な理想を抱えたり 大それた愛叫んでみたり そんなものないけど
ふつうじゃないといえばたしかにふつうじゃない日々の中で僕は今日も命のタイムカードを押す
ずっと同じ日常の中で新しい空気を追い求める
そんな日々を繰り返すだけ
そんな毎日がただ続くだけ
それでも今日も生きる
笑えないことばかりでも
今を生きることが明日の何かにつながると信じて目指していく
今が生きれれば明日も頑張れる そう何度も訴えかけながら息を切らす夕暮れ
長かった今日も終わってみればなんだかあっけない
そんな事 言いながらいつになく感傷的になってたばこふかす
きっといつの未来でも日常のどこかで暮らしている
泣いたり笑ったり
それが僕の生きるしるし 生きたあかし
いつかやがて生き続けなくていい日がやってくるまでこの足跡は僕の前へと続いてく 足跡の終わりは僕が死んだ日
それはまた僕の誇り そこまで生きてきたたしかな勲章
すばらしい すばらしい勲章なのさ
不器用でも愛想なくてもそれ一つで僕は僕としての形を成し輪郭はやがて中身のある自分を形作る。
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